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“耐熱性”と一口にいっても、そこには使用する環境の“温度”ד時間”ד機能・特性”の3つの軸で考える事が必要になります。
“耐熱性”の3つの軸とは
1つ目の軸である“温度”に関しては、その使用用途で使う一番低い温度と一番高い温度を特定します。理論上一番低い温度は“絶対零度” と呼ばれ、その温度は約-273℃と言われています。そして地球上で実験の中で記録した最も高い温度というのは2012年に記録された、5.5兆℃(!)とされております。あの太陽でさえ一番熱くなる部分は約1600万℃ですからとんでもなく高い温度ですね。
温度の範囲は宇宙規模ではとてつもなく広いですが、通常の製造工程や使用用途の範囲だと、ー30℃~300℃程度が多い様です。まずはご使用の用途の最低温度と最高温度の見極めが重要です。
また、2つ目の軸である“時間”に関しては、大きく“短期”(~2時間程度)と“長期(~10年程度)” にわけることができます。 粘着の短期の用途例としては、製造工程の一部に高熱をかけて使用し、その後剥がしたり除去するなどして、製品には残らない場合を想定しています。そして、長期としてはエンジン部分やヒーター周りなどの経時的に熱がかかる部分への部材固定や周りの部品の保護用途などとして使用し剥がしたり除去せず製品に残す事を想定しています。
耐熱性能のある製品をお探しの中で、最高~〇〇℃対応と書いてあっても、高ければ高いほど耐熱性にすぐれているとは限りません。短期では200℃まで可能だが、長期的な使用は100℃までなど対応できる温度帯は、使用する時間軸によって大きく変わるものだからです。ご使用の用途に関しての、時間軸を把握することがよりマッチした製品を探し出す2つ目の軸となります。
そして、3つ目の軸である“機能・特性”については、“絶縁性”・“耐油性”・“耐可塑性”・“再剥離性”など素材独自の機能や特性になります。例えば、バッテリー周辺部品に使用し、周辺部品には電気的な影響を与えたくない場合には“絶縁性”が必要になるな…や、軟質塩ビを張り付けたいけど時間が経つと剥がれやすいので“耐可塑性”が必要だな…ですとか、製品をリサイクルする際には製品の素材純度を上げたいから簡単に分別できる方が良いななど、使用用途で必要な機能や、サステナブルな製品サイクルを考慮した機能など必要な機能や特性を明確にしておくと、素材探しに役立つと思います。
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当社では、耐熱性・耐薬性・易剥離性に特化した、UV照射剥離テープ:SELFAシリーズ を展開しており、リフロー工程などに使用可能な耐熱機能を持つテープもラインアップしております。
また、継続的に高熱がかかる場所への使用をお考えの場合には2023年にリリースした新製品の高耐熱基材レステープ 5505HR&5503HTも、薄膜・粗面接着ができるなどの特長がありますのでぜひチェックしてみてください。
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Sekisui Mobility Solution - デザイン/快適 -
積水化学グループは、これまで培ってきた接合・放熱・成型技術を中心に、これからの自動車のデザイン・快適性に貢献する素材を提供します。
2023-05-31