FACES

1.これまでのご経歴と現在のお仕事について教えてください。

これまで主に営業企画と事業開発に関わってきました。1994年に入社し、住宅営業、本社人材開発にて研修企画、その後本社の新事業推進部に異動。「今までにない新しい耐火材料」という新事業立ち上げに関わり、営業所長時代に事業黒字化を達成できました。2011年からはアメリカに駐在し、発泡体製品を製造販売する会社の現地人社長補佐を担当。そこでは2拠点あった工場を統合させたり、ERP更新およびCRMを導入しデータに機敏に対応できる組織に変化させたり、新製品向けの新設備立上げ等、大きな改革に取り組みました。2017年に日本帰国後は発泡体分野のグローバルマネージャー兼営業所長として勤務。発泡体は様々な産業分野で使われていますが、当時はエレクトロニクス向けと自動車向けの2つしかグローバルマネジメントができてなかったんです。そこで工業住建の全領域でグローバルマネジメントをする体制づくりを進め、私は工業住建分野のグローバルマネージャーを担当しました。2年前からは住インフラ材分野全般にて開発企画・事業企画を推進しています。世界的な課題である、カーボンニュートラルに対する新技術を今後どう育てていくかということに取り組んでいて、特に注力しているのは「風力発電」「資源循環」「気候変動対策としての防災減災」「新断熱材の開発」「建設業界のDX化」の5つのグローバル事業領域です。今後拡大が予想される新しい顧客のニーズと、当社の持っている素材、プロセス、技術というコア技術とイノベーションを掛け合わせて差別化し、「勝てる事業」を企画しています。

2.あなたがこれまでに一番すごいと感じたイノベーションとは?

当社が約20数年前に発売した「フィブロック」という耐火素材です。有機材料初の不燃材料認定を取得した製品で、火災になった時に膨張して断熱層になるという材料です。一般的に耐火材料というとロックウールやケイカル板といった無機材料が多く、そういうものだとチクチクするし重たいし危ないんですね。しかしフィブロックはシート状やテープ状など、柔軟でハンドリングしやすい材料として開発したことが近年では無かったイノベーションだと思っています。当社技術でゼロから立ち上げて黒字化し、現在も収益性が非常に高い優良な事業です

3.あなたがイノベーションに向けて挑戦していることを教えてください。

イノベーションとは創造性を発揮するだけでなく、「何をゴールにするのか」を明確に定義して実践してゆかないと実現できないものだと考えています。私のゴールは一言で言うと、「今はまだあまり顕在化してない新しい顧客を創造すること」。それを考える時に重要なのは、世の中のニーズと当社技術の掛け算です。今のニーズと技術を掛け算するのは既存事業が行っていることなので、それはイノベーションではなく改善です。イノベーションを起こす時は、これから広がっていくだろう未来を見据え、さらに当社が持っているコア技術を発展させてストレッチし切った姿を予測する。その時にきっちりと数字が到達できて、かつ差別化できる技術、プロセス、仕組み、サービスの形を創造する。その掛け算をやり切って初めてイノベーションと呼べるのだと思っています。そのゴールに向かって、社外の新しいコネクションを開拓し、何千という方々と関わりながらアイデアを練って出して集約することを繰り返していて、体がちぎれるギリギリまでやり切る覚悟でいます

4.あなたのONOFFスイッチは?

OFFの時の趣味はゴルフ、ギター、珈琲の焙煎ですね。次女がまだ大学生でお金がかかることもあり、ゴルフは次女が卒業したら再開予定です。その分家で中古のパターを買ってきてカスタマイズしたりしていますね。ギターは福山雅治の曲を弾き語りで練習しているんですが、妻は福山があまり好きじゃないようなので聴いてもらえるように頑張って練習しています(笑)。ONの時に大切にしている言葉は「巧遅は拙速に如かず」。一番に目指すのは「巧くて速い」ですが、二番目に大切なのは「巧遅」より「拙速」で、やはり何においてもスピードが大切だと思っています